定義
母集団全体の平均値。標本平均(Sample Mean)はこれを推定するために用いられる。
特徴
記述統計では、母集団を完全に観測できた場合にそのまま計算できる。
実務では多くの場合、「未知のパラメータ」として扱われ、標本平均をもとに推定・信頼区間を計算する対象になる。
使いどころ
母集団そのものが得られている場合は、推測ではなく「真の平均」を直接計算可能。
大規模データベースをフルスキャンした場合など。
応用例
国勢調査で全員の年齢データを集め、単純に平均を計算すれば「母平均」となる。
全製品を検査する場合、その品質特性の平均が「母平均」となる。
留意点
母集団のサイズが有限か無限か、測定の範囲や対象によって定義が異なる場合がある。
多くの統計解析では標本しか得られず、「母平均=真の値」は理論上の存在。