定義
データの最大値と最小値の差。もっとも単純なばらつき指標。
公式
\[R = \max(x_i) – \min(x_i)
\]
特徴
・計算が容易で直感的。
・ばらつきを一言で表せるが、外れ値に非常に敏感。
使いどころ
・データがどの程度の幅で広がっているかをざっくり掴みたいとき。
・予備的に分布の最小・最大を把握したい場合。
応用例
・テスト点数の最小点が45点、最大点が98点なら、範囲は53点。
・ある製品の寸法が99.5〜100.2 mmの間に分布しているなら、範囲は0.7 mm。
留意点
・1つの外れ値で範囲が極端に大きくなる可能性がある。
・より詳細なばらつき指標(標準偏差、四分位範囲など)もあわせて見ることが望ましい。