定義
標準偏差を平均で割った比率。測定単位が異なるデータでも相対的ばらつきを比較できる。
公式
\[CV = \frac{\text{標準偏差}}{\text{平均}}
\]
特徴
「平均が大きい集団」と「平均が小さい集団」でも、ばらつきがどのくらいか比較可能。
平均が0に近い場合はCVが極端に大きくなる等、注意が必要。
使いどころ
複数の製品・工程・条件を比較するときに、それぞれの平均レベルが違っても相対評価をしたい場合。
化学分析など、測定スケールが異なる複数データの安定度比較。
応用例
「機械Aは平均1000個/hで標準偏差50個、機械Bは平均100個/hで標準偏差10個。
CVはどちらが大きいか」などの比較。バイオ実験で、発現量が違う遺伝子同士の変動率を評価する際。
留意点
平均が非常に小さい(または0付近)だとCVが巨大になり、解釈が難しくなる。
データの単位が負の値をとり得る場面ではその意味づけが難しい場合もある。