定義
四分位数(\( Q_1, Q_2, Q_3 \) )と、最大・最小(あるいは一定の範囲)を「箱」と「ひげ」で表し、外れ値を個別にプロットする図。
特徴
中央値や上下四分位数、外れ値の有無を一度に把握できる。
グループ間比較に向いている(横に並べて描画するなど)。
描画要素
箱:下側が \( Q_1 \)、上側が \( Q_3 \)、箱の中に中央値 \( Q_2 \) の線。
ひげ:通常は1.5×IQR以内の最大・最小を示す(ソフトによって定義が異なる)。
外れ値:上限を超える点を「●」などで描く。
使いどころ
複数の群(クラスや製品ライン)を並列比較するとき、偏りや分散を一目でチェック可能。
外れ値の存在を直感的に把握したいとき。
応用例
「AクラスとBクラスのテスト点数分布を比較し、平均だけではなく中央値やばらつき、外れ値数も含めて俯瞰」。
製品ロットごとの品質チェックで、異常なロットをすぐに検出。
留意点
描画ルール(ひげの定義や外れ値の基準)がソフトや文献によって微妙に異なる場合がある。
箱ひげ図だけでは分布の形状(歪度・多峰性)はわかりにくいこともある。