定義
・累積度数を全体の度数で割り、割合として示したもの。
・ある値以下に含まれるデータの「全体に対する割合」を示す指標。
公式
\[\begin{align*}
\text{累積相対度数}(j) &= \frac{\text{累積度数}(j)}{\text{全データ数}}
\end{align*}
\]
特徴
・ある区間以下に何%のデータが含まれているかがひと目でわかる。
・グラフ(オジーブ)にすると、分位点を可視的に読み取りやすい。
使いどころ
・「上位○%に入るには何点以上取ればよいか」など、パーセンタイルの考え方と密接に関係。
・アンケートで「満足度が4点以上の割合」を素早く把握するケースなど。
応用例
・テストの点数で「70点以下が全体の65%」「80点以下が全体の85%」といった累積割合を一括でまとめる。
・売上分布で、「50万円以下の店舗が全店舗の何%か」を確認。
留意点
・累積相対度数が最後の階級(最大値)に到達すると、当然ながら100%(1.0)近くになる。
・度数分布とともに必ず「全データ数」を明示しておくと、計算の再現性が担保される。