定義
ある階級までに含まれる度数の合計値を順に足し上げたもの。
例:「点数が70点以下」であれば、「70点以下」の範囲のすべての度数を合計する。
公式
\[\small \text{累積度数}(j) = \sum_{k=1}^{j} f_k \quad (ここで f_k \text{ は第 } k \text{ 階級の度数})
\]
特徴
ある値(階級)以下に何人(何件)含まれるかを知るのに便利。
度数分布表と合わせて見れば、分位点(○%点)を求めやすくなる。
使いどころ
学校のテストで「何点以上の生徒が何人いるか」「何点以下の生徒が何人いるか」を知りたい場合。
しきい値を設定したいとき(「売上が10万円以下の店舗数は?」など)。
応用例
テストの点数を階級ごとに集計し、「60点以下」「70点以下」「80点以下」…と増やしていく形で累積度数を表にまとめる。
ヨーロッパ旅行での個人支出データを見て、「100ユーロ以下で収まった人はどれくらいか」をパッと把握する際など。
留意点
階級幅の設定や並べ方が明確になっていないと誤解を生む可能性がある。
累積度数と累積相対度数(後述)を取り違えないように注意。