定義
各データの逆数を平均し、その逆数をとったもの。
公式
\[H = \frac{n}{\sum_{i=1}^n \frac{1}{x_i}}
\]
特徴
・レート(速度、率)を平均したい場合に用いられる。
・値が小さいデータ(ボトルネック)に影響を受けやすい。
使いどころ
・往復の平均速度を計算する際(「速度の逆数 = 時間」から考えると整合的)。
・複数の管が並列につながっているときの流量などの評価。
応用例
・片道60kmを60km/h、帰りは30km/hで走ったときの平均速度(調和平均)を求める。
・サーバー処理能力が異なる複数マシンの「平均処理速度」算定時。
留意点
・0に近い値や0、負値が含まれると極端な結果になったり定義できないことがある。
・データの性質に応じて算術平均・幾何平均・調和平均を使い分ける。