定義
四分位範囲 (IQR = \( Q_3 – Q_1 \)) を2で割った値。
\[\frac{Q_3 – Q_1}{2}
\]
特徴
四分位範囲をさらに2で割るため、「中心付近から上下にどれくらい広がっているか」を示す指標。
外れ値の影響を比較的受けにくい。
使いどころ
平均や標準偏差だと外れ値の影響が大きすぎる場合に、よりロバストな散らばり指標として採用。
箱ひげ図との関連が深く、四分位数を利用する分析では応用しやすい。
応用例
テスト点数の第1四分位数が50点、第3四分位数が70点であれば、Bowleyの四分位数偏差は10点。
中央の“半径10点”に半数のデータが収まるイメージ。給与データのばらつきを「中央値付近」で見たいときに活用。
留意点
範囲や標準偏差と違い、分布の中心部分に焦点を当てるため、極端な外れ値を見逃すリスクもある。
分布全体の形状は歪度や他の指標ともあわせて総合評価が望ましい。